« 中国:ZhentaiがSensormatic Ultra.max Label Technologyを侵害しているとの判決 | トップページ | 生体認証破り-初の摘発 »

2009年12月 7日 (月曜日)

ターゲット攻撃(targeted attacks)

プライバシー侵害の懸念をよそに,「ライフログ」などターゲットマーケティングのための怪しい手法が次々と開発されている。要するに無責任極まりない単なる「金儲け主義」に過ぎないし,それを利用したとしても実際の収益拡大効果は期待するほど大きなものではない。過去の類似事例をみても,ターゲットマーケティングの導入により大きな利益を得るのは,そのためのツールを売る会社や関連コンサルタントだけだったという現実を冷静に理解すべきだろう。のみならず,ターゲットマーケティングのために収集される個人データが犯罪者に奪われてしまった場合,そのデータが,より正確・確実に詐欺を成功させるためのターゲット攻撃(targeted attacks)に用いられる可能性があることを知る必要がある。もちろん,当該個人データを収集している企業の従業員(場合によっては経営者)が,収集した個人データを犯罪者や犯罪組織に売却したり手渡したりしてしまうことがあり得る。このこともまた過去の幾つかの実例が示すとおりだ。下記の記事が出ていた。

 Scammers use data on social networks to launch targeted attacks
 itbusiness.ca: 12/2/2009
 http://www.itbusiness.ca/it/client/en/home/News.asp?id=55590

|

« 中国:ZhentaiがSensormatic Ultra.max Label Technologyを侵害しているとの判決 | トップページ | 生体認証破り-初の摘発 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 中国:ZhentaiがSensormatic Ultra.max Label Technologyを侵害しているとの判決 | トップページ | 生体認証破り-初の摘発 »