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2009年12月16日 (水曜日)

Amazonがダブルパンチを受ける

botネットの侵入を受けたAmazonのデータセンターに停電が発生したようだ。下記の記事が出ている。

 アマゾンのクラウドサービス「EC2」に続く災難--ボットネットと停電障害
 CNET Japan: 2009/12/14
 http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20405286,00.htm

データセンターの利用が進んだ場合,ITよいうよりはもっとプリミティブなところでのカタストロフを警戒しなければならなくなる。

例えば,個々の企業が個別にシステムを保有・運用している場合,それぞれについて個別に非常電源設備等を分散して設置することは可能だし,それによって相当程度まで危機的な状況を免れることができるだろう。要するにリスク分散だ。ところが,データセンターへの集中が進み,巨大なデータセンターが成立してしまうと,1箇所の施設における電力消費量がとてつもなく大きなものとなり,通常の非常電源設備ではもたなくなってしまうことがある。極論すれば,電力会社を子会社にもっていないと,とても危なくてやってられないということにもなりかねない。

ちなみに,スマートグリッドの考え方が浸透しすぎると,理論的には,逆に非常電源確保が難しくなるという問題があり得るということに最近気付いた。このことはまだほとんど認識されていないことかもしれない。

さて,現在の情報セキュリティの理論は,あまりにも電子的なフェーズに偏りすぎていると思う。事業者である民間企業は社会の中で物理的に存在しているわけで,その存在を支える諸要素(とりわけ,物的要素及び人的要素)を公平に評価しないと正しい情報セキュリティを確立することができない。また,法的な面でも,「重要インフラ」の定義及びカテゴリーを再評価すべき時期に来ているのではないかと思う。ただし,蛸壺的な学問しか知らない人には一体何のことやら理解できないかもしれないが・・・

日本には「世田谷ケーブル火災事故」という苦い経験がある。この事故の教訓を忘れてはならない。


[追記:2009年12月17日]

関連記事を追加する。

 Amazon Web Services' Failures Are Black Eye For EC2 Cloud Computing
 Channel Web: 12. 15, 2009
 http://www.crn.com/networking/222002093;jsessionid=DNIU35RVYNZJHQE1GHRSKHWATMY32JVN

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