Abottの遺伝子特許侵害訴訟が解決したらしい
最近,遺伝子関連特許に関する重要事件の報道が相次いでいる。遺伝子特許を得ることによる「ボロ儲け」を期待して雨後の筍のように設立されたベンチャー企業の大半は既に消滅していしまっている。その原因の多くは,米国特許商標庁(USPTO)の審査が厳格すぎるからだと言われている(←私に言わせれば,審査が厳格過ぎたのではなく,ベンチャー企業の側での見込みが甘すぎたのではないかと思う。)。しかし,ちゃんと成立し生きている遺伝子関連特許は多数存在する。そのため,製薬会社などに対して後から特許侵害の訴訟が提起されることがある。Abott事件は,遺伝子関連特許の侵害事件としては史上最高額の損害賠償額の評決がなされたことで有名だったが,その額の減額を求めて交渉が続いていたようだ。
Abbott settles University of Iowa Humira royalty case
Business Week: December 23, 2009
http://www.businessweek.com/news/2009-12-23/abbott-settles-university-of-iowa-humira-royalty-case-update1-.html
[関連記事]
Abbott ordered to pay J&J $1.7 billion, breaking the record for patent verdict
Daily Finace: 06/30/09
http://www.dailyfinance.com/story/company-news/abbott-ordered-to-pay-jandj-1-7-billion-breaking-the-record-for/19082547
Abbott Labs loses $1.7 billion Humira patent lawsuit to Johnson & Johnson
Chicago Tribune: June 30, 2009
http://archives.chicagotribune.com/2009/jun/30/business/chi-tue-abbott-humira-0630-jun30
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