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2009年11月26日 (木曜日)

Wikipediaに未来はあるか?

下記の記事が出ていた。記事それ自体も興味深いものだが,それ以上に,多数(私が確認した時点では65)のコメントが付されていることに驚かされた。個々のコメントを読んでみると,ネットというものを考える際に役に立ちそうなヒントがたくさん含まれているという印象を受ける。

 Have you stopped editing Wikipedia? And if so, is it doomed?
 Gurdian: Nov 25, 2009
 http://www.guardian.co.uk/technology/blog/2009/nov/25/wikipedia-editors-decline

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コメント

キメイラさん こんにちは。

Wikiは,分野によって非常に信頼性の高い優れたものがある一方で,どこかの本のまる写しとかでたらめとかが書いてあるものもあります。Wikiを使う側の判断能力が高くないと恥をかくことがありますね。(笑)

この記事で紹介したネット記事によれば,信頼性の高い記事を書くことのできる専門家である「書き手」が急激に減少しているとのことです。良いコンテンツの供給が減速してしまうと,誰もWikiを使わなくなってしまうかもしれませんね。ボランティアベースでやっていると,何年にもわたってその意欲を継続することは必ずしも容易なことではありません。

学位請求論文でのパクリは,いまや常態化していますね。有償の仕事として作成する調査報告書の中身がほぼ全部パクリだというような事例も頻発しています。私の書いた論文やコンテンツがそっくりそのまま使われたことが何度もあります。中には,その本人からそのように言われ唖然としたこともあります(←本人は,別に悪いことだとは全く思っていないようです。)。

私は今でも翻訳のような仕事をすることがありますし,自分の研究のために,様々な法令や文献を自前で翻訳し,そのファイルを大量にもっています。でも,ある時期以降,それを一切公表しないで自分だけで使うことにしました。ネット上で公開すると,「ただ乗り」があまりにも多すぎるからです。でも,「ただ乗り」やパクリが上手な人ほど上手に多くの収入を得たりしているので,世の中病んでますね。

それにしても,学生が安易にコピペするような場合には,厳しく注意・指導し,場合によっては単位をやらなければそれで済むことだと思っています。しかし,弁護士のような「正義」を標榜して収入を得ている者がデッドコピーで構成された論文で学位請求をするとは本当に困ったものですね。学位を与えないのは当然のこととして,自分から弁護士登録を返上し,世間にお詫びをするのがスジというものだろうと思います。

ちなみに,どこの大学の誰かは知りませんが,学生に対しては「Wikiを使っちゃいかん」と厳しく指導しておきながら,自分の講義のコンテンツはいつでもWikiを使っている先生がいるとかいうことを耳にしています。もし本当のことだとしたら,笑えない笑い話です。

投稿: 夏井高人 | 2009年11月27日 (金曜日) 08時40分

 大学生のレポート・ゼミ論・卒論には,役に立っているようです。コピペという(アイロニーです。その対策として素人には判らない誤字(隠し文字)を意図的にプランテェドする先生もいたりします。
 某弁護士が,博士論文提出用(論文博士)に私の分担執筆した技術論文の一部を丸ごとデッドコピーしたのにはたまげました。その先生には不幸だったのは,私が査読補助専門委員で駆り出されていたことですw

投稿: キメイラ | 2009年11月27日 (金曜日) 01時54分

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