ネット右翼(ネトウヨ)が斜陽化?
下記の記事が出ている。
政権交代で「ネット右翼」危機? 2ちゃんねるでも潮流変化か
JCASTニュース: 2009年11月1日(日)
http://www.j-cast.com/2009/09/01048643.html
「ネット右翼」とは言っても,彼らが活動できるのは「2ちゃんねる」を含め非常に限定されたネット上の言論空間に限られている。しかも,その大半は,普通の日本人から無視されているので,現実社会に与える影響はほとんどない。にもかかわらず,その限定された空間の中での言動が社会全体に影響を与えていると信じてしまいたがるような心理が存在しており,それが過激な言動などが表現される根本原因になっているのではないかと思う。
私は,これを「バーチャル」という言葉で表現したくない。ネット空間はバーチャルではなく,現実に存在する言論空間だからだ。むしろ,「視野狭窄」が適切なのではないかと思う。書き手が空想する「ネットにつなる社会全体」のイメージが間違っているという意味だ。
他方で,「ネトウヨ」を装って「煽り」を楽しんでいるだけの者(=暇人)が多数あるようだし,あるいは,世間の反応をみるためにあえて「ネトウヨ」を装って過激な言動を掲示板などに書き込んでいる一部のマスコミ関係者やライター等が若干存在しているらしい。これらの者は,あくまでも手段として「ネトウヨ」的行動をとっているだけのことであり,思想的にも心理的にも社会的にも本質的に「右翼」ではないどころか左翼系の人さえ含まれているのではないかと推測している。要するに,そのように者の行動の目的は,娯楽の一種であるかビジネスの一部に過ぎない。ところが,本物の「ネトウヨ」の中には自分の同調者が多数存在すると錯覚してしまう者があるのではないかと思う。
要するに,「ネット上の世論が社会の多数派を構成していることを証明する手段は永久に存在しない」という当たり前すぎるくらい当たり前のことを普通に理解できるかどうかが大事なのではないかと思う。
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