IPA:「2009年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」報告書を公開
IPAのサイトで,下記の報告書が公開されている。
「2009年度 情報セキュリティの脅威に対する意識調査」報告書を公開
~ 認知されていない、偽セキュリティ対策ソフトの危険性 ~
IPA: 2009年11月4日
http://www.ipa.go.jp/security/fy21/reports/ishiki/index.html
一読して,情報セキュリティ意識の低さを窺い知ることができる。これだけ「平和ボケ」してしまった国の国民では無理もないかもしれないとも思うけれど,おそらく他の国でも同じようなものではないかと推測する。
大学で,情報セキュリティ関連の科目を担当することもある。しかし,受講学生は必ずしも多くはない。その原因はよく判らないが,いろんな学生と話してみると,「根拠のない自信」に基づくことが決して少なくないように思う。生半可な知識だけで全てを判ってしまったような気になってしまっているとしたら,それは問題だ。ただし,教授の側がもっと深く理解しているかというと,事柄によってはそうでもないことがある。少なくとも,「ナマの現象」については,教授よりも毎日インターネットにアクセスしている学生のほうがずっと良く知っているのではないだろうか?
教授のほうがモデリングの経験を豊かにもっているとしても,「ナマの事実」から離れてしまっていたのでは,より正確なモデリングなどできるはずがない。このことは,情報セキュリティの専門家の場合でも同じではないかと思う。
なかなか難しい問題だ。
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