IBMの業務分析用プライベートクラウドBlue Insight
下記の記事が出ている。
IBM unveils private business analytics cloud
ZD Net UK: 16 Nov 2009
http://news.zdnet.co.uk/software/0,1000000121,39882254,00.htm
ものすごい性能ということで登場したシステムらしい。
しかし,文字通り「業務分析のための業務分析」など愚の骨頂だ。その業務分析が何らかのかたちで企業の収益に寄与するところがなければ全く意味がない。
非常に多くの「似非人工知能システム」でもそうなのだが,ここらへんのところを失念していると,かなり高価な「おもちゃ」をつくってしまっただけのことになってしまうだろう。
もちろん,業務分析の専門家にとってはありがたい装置またはシステムかもしれないけれど,それを使って仕事をする人には同等に同じようなリザルトを提供してしまうので,相対的に他社(または他者)と差別化することが非常に難しくなってしまう。
要するに,「本当は役にたたないシステムだ」というのであれば,単なる無駄づかいに終わってしまうし,反対に,「本当は非常に役にたつシステムだ」というのであれば,「営業秘密」としてその存在それ自体を厳重に機密扱いとし続けるべき筋合いのものだろうと思う。
| 固定リンク
コメント