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2009年11月28日 (土曜日)

ドイツ:個人データ保護官が,Google Analyticsの利用は違法であるとして,Web上での利用をやめるように指示

ドイツの個人データ保護官(←プライバシーコミッショナーに相当する官職)は,Google AnalyticsをWebサイト上にはりつけ,そのWebサイトの訪問者を分析する行為及びデータを蓄積する行為がプライバシー侵害行為に該当し違法であるとして,その利用をしないように指示した模様だ。つまり,Googleのビジネスの根幹部分ともなっている基本ツールを利用することそれ自体が違法であると公式に判定されたことになる。下記の記事が出ている。

 Using Google Analytics Is Illegal, German Government Officials Claim
 Washington Post: November 24, 2009
 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/11/24/AR2009112401493.html

 Google Analytics Branded As "Illegal" By German Regulators
 eBrand: 27 November 2009
 http://news.ebrandz.com/google/2009/2994-google-analytics-branded-as-illegal-by-german-regulators.html

日本では,Google以外にも同様のツールがいくらでもある。しかし,ドイツでそれを使用すると違法行為となる可能性があるので,注意を要する。かつ,このドイツにおける判定は英国を除く欧州各国に広がる可能性があるので,更に注意を要する。

ちなみに,Google Analyticsについて,Googleは,下記のように説明している。

 Google Analytics
 無料で使いやすいハイエンドなウェブ解析を実現。
 http://www.google.com/intl/ja_ALL/analytics/


[このブログ内の関連記事]

 ドイツ:パブリッククラウドの利用は,ドイツの個人データ保護法に違反するとの公式見解
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-40d1.html

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