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2009年10月21日 (水曜日)

中国:著作権管理団体等がGoogle Booksの和解案に同意

下記の記事が出ている。

 Google Books Settlement: The Chinese Chapter
 Wall Street Journal: October 20, 2009
 http://blogs.wsj.com/digits/2009/10/20/google-books-settlement-the-chinese-chapter/

ところで,これはあくまでも一般論なのだが,世の中にはまともな著作だけではなく,他人の著作の剽窃(著作権侵害物)もまた極めて多数存在する。このことは常識に属する。

おそらく,Google Booksにはそのような剽窃物である書籍も非常に多数収録されることになる。そして,そのような剽窃物をWeb上で公開し続けることは,それ自体として独立した著作権侵害行為(←過失による場合でも著作権侵害に基づく不法行為が成立する。)を構成し得ることになる。そのような事故の発生確率が一定であると仮定した場合,そのような事故の発生件数及び推定される損害賠償額は,書籍の数にほぼ正比例することになるだろう。すると,信じられないくらい膨大な数の書籍を収録する予定のGoogle Booksではどのような事故が発生し得ることになるのか,ちょっと想像してみただけでも恐ろしいことだと言わざるを得ない。

しかも,Web上の書籍アーカイブは,誰にでも容易に検索可能であり,自動的なコンペア(剽窃の有無の自動判定)も容易であり,かつ,電子的な証拠を自ら残してくれていることになる。

今後,このようなタイプの問題について,もっと深くまじめに考えてみるべき時期に来ているのではないかと思う。

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