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2009年10月30日 (金曜日)

米国:ロサンゼルス市がGoogleのクラクドコンピューティングサービスを導入

下記の記事が出ている。

 Google's 'Gov Cloud' Wins $7.2 Million Los Angeles Contract
 Information Week: Oct. 28, 2009
 http://www.informationweek.com/news/government/showArticle.jhtml?articleID=221100129

Googleのシステム管理者は,当然,ロサンゼルス市の最も重要な機密情報を閲覧する可能性がある。少なくとも,やろうと思えばいつでも実行できる状態になるし,また,root管理者としてそのような情報を自由に閲覧・処理する権限がなければ,そもそもシステムを管理することができない。かくして,SF映画に出てくるような「一企業による政府支配」が進行することになるかもしれない。

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コメント

キメイラさん こんにちは。

「米国で給料を稼ぎ,中国人のコックを雇い,英国の家に住み,日本人の奥さんと結婚する」というのが本当に理想かどうかは若干疑問ですが・・・とりわけ,料理に関しては日本人の調理師が世界で一番優れていると信じています。(笑)

それはさておき,過度の集中は絶対に駄目ですね。ISPにしても,非常に多くのISPが複雑にからんでいるからこそインターネットが逆に安定して運営できているという面は否定できないだろうと思います。もし独占が進んでインターネットが単調なものとなってしまうと,かなり危険で脆弱なものとなることは疑うべき余地が全くないです。

投稿: 夏井高人 | 2009年11月 2日 (月曜日) 20時24分

夏井先生,ご応答ありがとうございます。
>星新一さんのショートショート
 私も大ファンで文庫本でほぼ通読しました。「N氏の遊園地」から。
 そのころ,寡占化国際分業のジョークを耳にしまして,「米国で給料を稼ぎ,中国人のコックを雇い,英国の家に住み,日本人の奥さんと結婚する。」というのが理想で,一つずれたら地獄だというエスニックジョークを耳にしました。w
 至便だからと安易な国際分業寡占化を戒めたブラックジョークになっているだけに,過度の集中よりは,C/S分散化処理の方がいいですよ。私の飯の種でもありますし……ゴフォゲフォ

投稿: キメイラ | 2009年11月 1日 (日曜日) 13時08分

キメイラさん こんにちは。

いろんな映画をご覧になったり書籍をお読みになったりしているんですね。^^

ところで,当時,Big Blueは1社だけで事実上世界市場を独占しておりました。しかし,MSとIntelに市場の中の非常に重要な部分を奪われてしまいましたね。しかも,そのいずれもが欧州では独占禁止法違反で強烈な制裁措置を受け,痛い目にあっています。

そして,次世代のことになりますが,クラウドコピュ-ティングは,最も単純にモデル化してみると,Web上でメインフレーム(+複数ユーザに対する時間貸しサービスの提供)を実現するのと全く同じことなので,Big Blueの再来(Webバージョン)と言ってもよいでしょう。

しかし,本音を言うと,模倣が大好きな某国によってクローン・クラウドシステムが開発され,そのサービス提供が始まり,そして,それがもたらす破壊的超低価格サービス攻撃(?)的な状況によって,独占体制を構築できるはずだったクラウドコンピューティングプロバイダが,その小規模ユーザの大半を奪われてしまう結果になっていくんじゃないかと想像しています。

もし本当にそうなるとすれば,目下独占の危険性を指摘されているクラウド企業の収益も悪化し,サービス全体が(経営上の問題として)運用不可能な状態になることはあり得ることだと思います。そして,クラウドに依存して業務を遂行している者は,クラウドサービスの提供が突然停止してしまったその日に,その停止と同時に,全ての業務ができなくなってしまうという悪夢もあり得るわけです。このような発想は,星新一さんのショートショートの中でも何度か示唆されていますね。

というわけで,「安易なアウトソースはやめましょう」という平凡な結論にたどりつくわけです。

投稿: 夏井高人 | 2009年11月 1日 (日曜日) 08時51分

夏井先生,ご応答ありがとうございます。
 この映画は,幼少のみぎりにリアルタイムで見て,ミッドナイトシアター系やお昼の映画系のTV地上波で放映されて2回くらい見ています。
 平成時代で思い出したのは,「ビッグブルー」(R・T・デラマータ著(青木栄一訳),日本経済新聞社,昭和62年)と「ビル・ゲイツの野望」(脇英世著,講談社,1994年)で,当時は,この2社とインテルのトロイカ体制が世界を支配する?という逞しい妄想を感じたものです。

投稿: キメイラ | 2009年11月 1日 (日曜日) 07時20分

キメイラさん こんにちは。

その映画は観ていないですね~~^^;

ま,とにかく,一企業が世界のどの国よりも偉いなんてことがあってよいはずがないので,各国とも独占禁止法をバシバシ適用するように期待したいです。

投稿: 夏井高人 | 2009年10月31日 (土曜日) 23時38分

夏井先生,ご応答ありがとうございます。

>特定の一企業がネットの隅々まで監視可能になっているでしょうから。……「国家」という観念それ自体が相当変容してしまっているだろうと思います。

 それですと,映画「Rollerball(1975)USA 125min.Produced&Directed by Norman Jewison」の世界ですね。企業がグローバル寡占状態で国家が消滅している近未来((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル

投稿: キメイラ | 2009年10月31日 (土曜日) 22時09分

キメイラさん こんにちは。

そんな「ネット義賊」気取りが出てきても不思議じゃないですね。でも,きっと支配者側のほうで先回りして金で買収してしまうんじゃないかと思います。何しろ,非常に多数の多種多様なネットの複雑な結合体である現在の「インターネット」と異なり,特定の「クラウド」が支配しているところでは,特定の一企業がネットの隅々まで監視可能になっているでしょうから。
おそらく,そうなってしまっている状態では,「国家」という観念それ自体が相当変容してしまっているだろうと思います。

投稿: 夏井高人 | 2009年10月31日 (土曜日) 10時30分

>かくして,SF映画に出てくるような「一企業による政府支配」が進行することになるかもしれない。

 そうなったら「テープワーム」を駆使したサイバーテロで人民を開放するデジタル義賊が出現するのでしょうか(汗。
パクリ元:John Kilian Houston Brunner,"The Shockwave Rider"(邦訳「衝撃波を乗り切れ(ショックウェーブライダー)」安田均訳,集英社,1975年)

投稿: キメイラ | 2009年10月30日 (金曜日) 14時21分

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