米国:中小企業がサイバー犯罪のターゲットになりつつあるとの調査結果
ある調査によれば,米国の中小企業の約半数がサイバー犯罪のターゲットとなったとのことだ。ただ,その大半がウイルス検知ソフトなどをインストールしていなかったということなので,通常なすべき防御がなされていなかったことがサイバー犯罪のターゲットとされた大きな原因となっているのではないかと思われる。
A rise in cybercrime hits SMBs
SC Magazine: July 27, 2009
http://www.scmagazineus.com/A-rise-in-cybercrime-hits-SMBs/article/140666/
米国の中小企業のセキュリティレベルが低いということをどのように考えるべきかは,ちょっと難しい。経済危機のためにコスト負担ができないという見方も可能ではあるけれど,そもそも米国では一般的に情報セキュリティの意識が低く,防御のないPCが非常にたくさん存在しているという調査結果もあるから,中小企業だけの特別の現象としてとらえることが妥当かどうかを判定しにくいのだ。
どちらにしても,既に米国企業に対する一種の崇拝または信仰のような気持をもっている日本人はほとんどいないだろうと想像するが,どの国の企業であれ,情報セキュリティのレベルがどの程度であるのかをきちんと確認しつつ取引をすべきであるという結論にならざるを得ないだろう。したがって,今後は,取引相手のセキュリティレベルを正確に評価し,その評価結果に基づいて適切な対応をすることができる能力をもつことが非常に大事になってくるのではないかと思われる。
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