中国政府によるフィルタリングソフトのインストール強制に対するEUの姿勢
中国政府がフィルタリングソフトのインストールを強制する政策を推進している。この政策は,様々な理由により,現時点では,事実上延期の状態となっているが,中国政府が政策それ自体をとりやめたり修正したりしたわけではない。これらのことについては,このブログでも何度かとりあげてきた。
このような中国政府の政策に対し,米国政府は,WTOの合意に反するという意見を表明している。EUからも「承認し難い」との強い批判が起きている。
EU condemns Chinese roll-out of internet censorship software
euobserver.com: 26.06.2009
http://euobserver.com/22/28378
Chinese censorship of Internet 'unacceptable': EU
AFP: Jun 26, 2009
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5iAhA_CwXvHnRhZNjTcs47_8bLRjA
こうした批判があるにもかかわらず中国政府が政策の転換をしようとしない背景には,何か大きな理由があるのかもしれない。少なくとも,インターネットに対する監視を強化しなければならない差し迫った事情(体制崩壊の可能性など)があるのに違いない。
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