RIAAは,ISPに対して著作権侵害摘発の戦列に加わるよう求めたが・・・
RIAA(Recording Industry Association of America)は,著作権のあるコンテンツの海賊版やファイルシェアリングなどに対して情け容赦のない訴訟を積み重ねてきた。その大半はRIAAの勝訴に終わっている。明確な著作権侵害行為に対しては,RIAAの行動は当然のことだと評価すべきだろう。問題は,ネット上の様々な新しいサービスや利用形態について,各国の著作権法や関連条約の法解釈上必ずしも著作権侵害となるかどうか明らかでない場合においても強引に訴訟を提起してきたことだろう。主要な批判の多くは,このような場合に関するものだと分類可能だ。そして,ネット上の新たな形態のサービス提供は,いうまでもなくISPによってなされることが多い。そのため,RIAAは,ISPに対してもRIAAの側にたって行動するように強く求めてきた。RIAAが望んでいるのは,裁判所から仮処分命令などの命令がない場合であっても,RIAAが望む場合にはサービス提供の停止などが直ちに行われるような状況を形成することだった。しかし,当然の結果とはいえ,必ずしもうまくいっているとは言えないようだ。下記の記事が出ていた。
Six months later, no ISPs joining RIAA piracy fight
CNET: June 3, 2009
http://news.cnet.com/8301-1023_3-10256481-93.html
[関連記事]
RIAA Says Lawsuits Against File-Sharers “Not About the Money”
Zeropint: 01 June 2009
http://www.zeropaid.com/news/86340/riaa-says-lawsuits-against-file-sharers-not-about-the-money/
Creative Commons fights for new copyright
Japan Times: 02 June 2009
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nc20090603a1.html
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