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2009年6月 4日 (木曜日)

インフルエンザの流行に乗じたコンピュータウイルス

インフルエンザは,いうまでもなくインフルエンザ・ウイルスの感染によって発症する。そのインフルエンザの流行に乗じて,インフルエンザの情報提供をしているサイトを検索すると,コンピュータ・ウイルスに感染るように仕組まれたサイトに誘導するように検索結果を表示させる手口が発見されたらしい。

 新型インフルエンザに乗じたウイルス感染メールに注意--IPAが警告
 CNET Japan: 2009/06/04
 http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20394342,00.htm

 新型インフルエンザの注意喚起に便乗したコンピュータウイルスに注意!
 IPA: 2009年 6月 3日
 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/06outline.html

「本物のウイルスの流行を利用したコンピュータ・ウイルス」ということになるが,駄洒落どころではない何とも悪質な行為だということができる。

ちなみに,コンピュータウイルスによって業務妨害の結果が発生した場合には業務妨害罪となるほか,電磁的記録が破壊された場合にも犯罪となることがあるなど一定の場合には犯罪行為として処罰可能なのだが,総論的に言えば,日本国の刑事法ではコンピュータ・ウイルスと関連する法制整備が十分ではなく,世界的にみてかなり立ち遅れた法システムとなってしまっている。

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