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2009年6月 6日 (土曜日)

足利事件の元捜査幹部のブログが炎上し消滅

再審で無罪となることがほぼ確実となっている足利事件の捜査を担当した元警察幹部のブログに非難のコメントが殺到し,その結果,このブログが消滅してしまったらしい。

 「足利事件」捜査の元県警幹部ブログが炎上 「謝罪しろ」コメント殺到
 IT Media: 2009年06月05日
 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/05/news097.html

この炎上が発生した原因は,「捜査は適正だった」という趣旨のブログ記事が掲載されたことにあったようだ。このブログ記事に対する賛否はともかくとして,いわゆる「炎上」が生ずると,個人では対応しきれなくなってしまうことは当然のことだ。こういうことが続くと,普通の人であれば,(その意見が内容的にみて妥当であるかどうかは全く別として)自分の意見を正直に開陳することそれ自体が非常に難しくなってしまい,結果的に「言論の自由」が奪われてしまいかねない。もちろん,批判や反論の自由はある。しかし,大勢対一個人という図式の中で,適正に言論対言論による解決(対抗言論)が機能するかと問われれば,それは否だと考えるしかないのではないかと思う。

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