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2009年6月21日 (日曜日)

日本の個人データ保護法制あれこれ-結局,どうにもならないか・・・

久しぶりに高木浩光さんのサイトを訪問してみた。6月14日の記事には,プライバシーコミッショナー制度について書いてあった。

 情報ネットワーク法学会特別講演会を聴講してきた
 http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20090614.html#p01

 ビデオ版「日本のインターネットが終了する日」
 http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20090614.html#p02

日本にはプライバシーコミッショナー制度はない。案はあったのだけれど,関係各庁及びそれを支持する御用学者らの猛烈な反対により簡単に潰されてしまった。それだけでも,EUの個人データ保護指令の適合性(十分性)要件の充足の有無に関してひどい疑念が生ずるわけだが,ほかにもいろいろあって,とにもかくにもひどい法制だと言える。というわけで,従来から現行法の廃止とやり直しを提言してきた。

高木浩光さんの記事では,プライバシーコミッショナー制度がないことによってどんな弊害があるのかが判りやすく指摘されている。間接的であるにせよ,私の見解の支持者がまた一人増えたと思うと,何となく嬉しい。

ちなみに,もし仮に日本国の個人情報保護法制の中にプライバシーコミッショナー制度を導入するとなると,現行の個人情報保護法の一部改正だけではすまないことになることは自明のことであり,この点に関するいかなる種類の反論も単なる詭弁に過ぎないと考えている。現行法を廃止し,立法をやり直すことが必然的に必要となるのだ。それのみならず,日本国の省庁制度を半分破壊するくらいの根本的な改革が必要になってくる。

とは言うものの,誰も自分の既得権益を差し出してまで「正義」の実現を求めたりはしない。それは,ごく普通の平均的な人間としては,あまりにも普通でわかりやすい思考と行動だろうと思う。そして,政治家や官僚や企業経営者や大学教授や法律家などを含め,世の中の大半の人々はあまりにも普通の人によって占められているから,結局,いつまでたっても何も改善されないことになる。おそらく,今後もずっとそのままだろうと推測している。

そして,政府組織に関して言えば,末期における徳川幕府の官僚団と同じような運命をたどることになるだろうし,また,企業に関して言えば,企業それ自体の破綻と消滅をもたらすことになるだろうと想像している。

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