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2009年6月16日 (火曜日)

米国:中国のファイルタリングソフト強制に対し訴訟の気配

中国政府は,青少年を有害サイトから守るためという理由で,7月1日以降に中国内で販売されるすべてのPCについて,特定のフィルタリングソフトをインストールすることを義務付けた。このような中国政府の政策に対しては国際的な批判がある。米国では,訴訟が提起されそうな気配だ。

 US PC makers in 'stolen code' row
 BBC: 15 June 2009
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8101978.stm

なお,中国政府が強制するフィルタリングソフトウェアがどのような機能を有するものであるのか,中国政府によってリモートで操作可能なタイプのものなのかは明確でない部分がある。しかし,もし中国政府によってリモートで操作可能なものである場合,中国で製造され,中国以外の国(日本を含む。)に輸出されるPCにはこのソフトウェアが既にインストールされている可能性があり,それはそれで別の問題を発生させるかもしれない。完成品及び部品の輸出入を扱う企業は,中国からPCやその部品を輸入する場合には,問題となっているソフトウェアを含め,中国からリモートで操作可能なソフトウェアやファームウェア,あるいは,中国政府にとって都合の悪いサイトへのアクセスを抑制する機能を有するソフトウェアやファームウェアなどが製造段階で既に組み込まれていないかどうかについて,慎重かつ徹底的に点検をすべき注意義務及びもしそのようなものが発見された場合には速やかに除去すべき注意義務があると考える。

ちなみに,中国政府は,問題となっているフィルタリングソフトウェアだけではなく,インターネット上のありとあらゆる部分に対して監視を強化している。このことは「中国:無線通信会社が共同して,スパムメールをフィルタリング」でも書いたとおりだ。問題となっているフィルタリングソフトウェアだけにとらわれてはいけない。

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