安心・安全なインターネット環境整備に関する戦略対話 議長報告及び東京声明
2009年6月2日と3日の両日にわたり開催された「安心・安全なインターネット環境整備に関する戦略対話」というシンポジウムにおいて,議長報告及び東京声明が発表された。その内容が総務省のサイトで公表されている。
「安心・安全なインターネット環境整備に関する戦略対話」の結果
総務省:平成21年6月3日
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin07_000002.html
ITUと総務省が「東京声明」、安全なネット環境整備を呼び掛け
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/04/23683.html
インターネットは,現在,非常に難しい状況の中にある。
インターネットの「安全・安心」が国内問題だけで構成されている場合,その解決は,日本国の主権の範囲内の事項として処理可能かもしれない。しかし,例えば,インターネットの安全を脅かしている主体がどこかの国家である場合(サイバー戦争など)には,もちろん日本国の主権の範囲外の出来事が大きく作用しており,日本国の努力だけで解決できる問題はほとんどないと言って良い。
要するに,インターネットの安全・安心の原因となっている事項の圧倒的多数は,バーチャルな問題なのではなく,まさに現実の人間や国家間の問題であり,それを解決することなしにはインターネット上の安全・安心が確保されることなど絶対にないということを強く銘記すべきだろうと思う。
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