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2009年5月 4日 (月曜日)

諜報機関はインターネット上の通信を傍受しているか?

英国では,諜報機関がインターネット上の通信を「スパイ」しているのではないかとの疑惑が生じ,政府の通信大臣がそれを否定する声明を発表したようだ。

 Agency denies internet spy plans
 BBC: 4 May 2009
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/politics/8032367.stm

常識的に考えると,その能力が存在する限り,国防目的や治安目的であっても通信を絶対に傍受していないと断定できる国はない。独裁主義の国では傍受しなければ政権を維持することができないのは当然のことだけれど,民主主義の国であっても支配のメカニズムは基本的には異なることはないから,「結局,同じだろう」と考えることはそれほど困難なことではないだろう。ただし,建前としては「通信の秘密」が存在するので,本音と建前との距離がどれくらいあるのかという程度問題に帰着することになるのかもしれない。そして,更に問題なことは,仮に自国の政府が通信傍受を全くしていなかったとしても,非常に多くの外国政府が勝手に通信傍受をしている可能性は否定しようがないということだ。このことをどう考えるのかが今後の世界を考える上でもかなり重要になってくるのではないかと思われる。

さて,では個々の国民としてはどうやって自分を防御すべきかが課題となさざるを得ないのだが,その答えはすこぶる単純かつ簡単だ。「インターネット上の通信を利用しない」ということに尽きる。

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