インターネット上の人権侵害が増加
2008年度にはインターネット上の人権侵害の件数が増加したようだ。正確に言えば,明るみに出た件数や苦情申出のあった件数が増加したことになるということなので,暗数を含め,現実に発生している件数はかなり多数に上るのではないかと思われる。
ネット上の人権侵害、2008年は過去最多の515件
Internet Watch: 2009/03/27
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/03/27/22939.html
私自身もいろいろと相談を受けることがある。それらの中には明らかに犯罪と言えるものもあるけれども,軽犯罪法,迷惑防止条例等の法令を含め,どう考えてみても犯罪と認識することが難しく,対処の仕方に苦慮するものがないわけではない。人格異常とまでは言わないが,歪んだ性格や感情による嫌がらせ的な行為の多くがそのようなものに含まれる。犯罪にならないとしても,何らかの法律構成をした上で,民事上の対処をすることは不可能ではない。とりわけ被害者がひどく精神的苦痛を被っている場合には損害賠償(慰謝料)請求をすることは可能だろう。ただ,その証明にてこずることが少なくないのが難点と言える。何かしら法制面での改善が必要なのではないかと思われる。
| 固定リンク
« Rivacy International が,ストリートビューに関し,プライバシーコミッショナーに対し,正式に苦情申し入れ | トップページ | 匿名SNSサイトで匿名性を維持することは難しい »
コメント