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2009年3月18日 (水曜日)

IPA:「悪意あるサイトの識別情報及び対策情報提供システム(TIPS)」を利用したウェブサイト情報提供サービスを開始

IPAは,「悪意あるサイトの識別情報及び対策情報提供システム(TIPS)」を利用したウェブサイト情報提供サービスを開始した。不審なサイトについて,利用者が電子メールで問い合わせをすると,答えてくれるサービスのようだ。

 「悪意あるサイトの識別情報及び対策情報提供システム(TIPS)」を利用したウェブサイト情報提供サービスを開始
 IPA:2009年 3月18日
 http://www.ipa.go.jp/security/isg/tips.html

信頼できるサイトのリスト(ホワイトリスト)と危ないサイトのリスト(ブラックリスト)の両方があれば,より合理的な識別が可能となるだろう。よいサービスだと思う。

ところで,あくまでも一般論なのだが,このようなサービスによって全ての問題が解決できたというわけではないことには留意すべきだろう。例えば,信頼できるわけではないが危険であるともいえないサイト,全体的には信頼できるけれども部分的に危険なコンテンツを含んでいるサイト,危険なサイトだけれども信頼できるコンテンツを含んでいるサイトなどに対する評価をどうすべきかという問題は結構難しい。このような課題に対して簡潔に解をだすことのできるアルゴリズムは,現在のところ存在していない。とりわけ「評価」の前提となる価値尺度によって評価結果が大いに異なるような場合はそうだ。

なかなか難しい。

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