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2009年3月 3日 (火曜日)

SNS内で他人のデータの盗み取りが横行する兆し

FacebookといったSNSサービスの利用者の個人データがサイバー犯罪者から狙われている兆しがあるそうだ。下記の記事が出ていた。

 Cyber-crooks targeting social-networking websites
 AFP: 03 March, 2009
 http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5iW_24S0Kjr_481AJ7rcSb5ixhwow

一般に,SNSでは信頼できる者のみが利用者として加入することのできるサービスであることを「ウリ」にしてきた。しかし,規模が大きくなると,そのようなことを実現したくても実現できなくなってしまうことは現実世界でもネット上でも同じだ。一般に,ある組織において,相互に誰が誰であるかを認識でき,個人的信頼を基盤として組織運営できる上限数は30人程度(多くても50人程度)だとされており,私自身の体験からしてもそのとおりではないかと思う(なお,大学のゼミなどのように密接なん人間関係を円滑に構築・運営することのできる上限数はせいぜい10名~15名程度だとするのが常識的な認識だろうと思う。)。もしある組織に属する人間の数が千人単位~万人単位になってしまっている場合には,悪人がそれらの者の中に多数含まれていたとしても何ら不思議ではない状況になっていると言えるだろう。要するに,顔の見えない利用者が多数存在している場所は,基本的に高度のリスクも存在しているということを認識し,そのような認識を前提にしながら判断・行動すべきだということになるのだろうと思う。

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