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2009年3月21日 (土曜日)

クラウドコンピューティングに合理的な市場は存在するか?

このブログでは,これまでクラウドコンピューティングに関する様々な問題点を指摘してきた。情報セキュリティに関する問題点も含まれるけれども,私が指摘したことの多くは,その経営に関する事項と言えるかもしれない。そして,情報セキュリティに関する問題点についてはいくつかの反論が存在するが,経営に関する問題については誰も有効な反論ができないでいる。非常に大量のユーザを抱えるクラウド・コンピューティング・サービスプロバイダが経営破綻してそのサービスを提供できなくなってしまうと,一挙にユーザ全部が連鎖倒産してしまう危険性がある。これが最大の経営上の問題であり,かつ,情報セキュリティ上の問題でもある。しかし,「倒産しない」という約束など誰にもできるはずがないからだ。現実には,関連企業の経営者の大多数が,「わが社が倒産することなどない」と豪語しているけれども,これは,根拠のない自信としか言いようがない。客観的に倒産する可能性のない企業など世界中にただの1社たりとも存在し得ない。それでも自社の経営状況のことは把握可能及び推測可能の範囲内にある。問題は外部の企業の将来のことだ。悪ければ悪いほど粉飾もあり得る。だから,もし自分が賢い経営者であると自認するのであれば,自社の情報資産を外部の企業に一切預けてしまうような愚挙はすべきではないと思う。

さて,ここにきて,「クラウドコンピューティングに本当に市場は存在するか?」という問題点が存在することも明らかとなりつつある。この問題点については,現時点で既に非常に多くの反論がある。どちらの見解も要するに予測と推計に過ぎないので,議論の決着はつかないだろうと思う。ただし,現在の世界経済の現実をみると,顧客に「お金」がないということだけは否定できそうにない。お金がなければ市場は成立しない。資金があっても費用対効果を合理的に計算できるのでなければ,投資も成立しない。

 Marketspace issues study on cloud computing
 boston.com: March 20, 2009
 http://www.boston.com/business/ticker/2009/03/marketspace_iss.html

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