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2009年3月19日 (木曜日)

ネット荒し撃退ゲーム

ネット荒しの撃退方法を学習できるゲームなるものが公開されたようだ。

 「モバゲータウン」にて健全なネット利用方法を学習できる無料ゲームの配信を開始~「モバゲータウン」会員でなくても利用可能な「健全組が行く!」を配信~
 DeNA: 2009年03月17日
 http://blog.dena.ne.jp/press/archives/2009/03/post_72.html

 「荒らし」をやっつけろ--モバゲー、マナーを学ぶゲーム「健全組が行く!」を無料配信
 CNET Japan: 2009/03/18
 http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20390125,00.htm

ネットで何らかの意見を開示すると,読者が存在する限り,読者から何らかの応答(レスポンスやコメントなど)があることがある。好意的なものもあれば批判的なものもある。また,単純に破壊的なものもある。様々な要因により,そのネットが燃え上がったり,荒らされたりすることもある。

荒らされる原因としては,当該サイトの保有者に対する個人的恨みによるものや個人識別した上でのイジメや攻撃もあり得るし,表明されている意見に対する反感等による場合もあり得るし,単なる楽しみ(娯楽または暇つぶし)として素人のサイトを潰して回る者もあり得るし,あるいは,少しも「荒し」ではなく正当な批判や意見の開陳であったり親切なアドバイスであったりするのに当の本人の被害意識が強すぎる場合もあり得るので,一概には言えない。

このように,ネットは,それ自体として少しも平穏なところではないし,どちらかというと弱肉強食の自然界に近いところではないかと思っている。そのため,過保護に育った人々は,自然の猛威にさらされたとたんにネットでの意見公開が怖くなってやめてしまったり,応対するのに疲れてやめてしまったりというようなことが結構あちこちにある。

それでも,世間から何らかのレスポンスをもらえるなら,まだ良いほうだろうと思う。何か反応が欲しいのに何も反応が得られない場合やそもそも誰もアクセスしてくれないといった場合に,自意識過剰の者は,たちまちめげてしまったり,世間に対していわれのない反感をもってしまったりすることもある。後者の場合には,そもそもそのような考え方を持っている者だということを読者のほうが敏感に感じ取ってしまうものだから何も反応しないで無視していることもあるのだが,当の本人は自分自身が抱えている心理的・精神的問題性に全く気付いていないことが多いというあたりに最大の悲劇が存在することもある。

「意見」は単なる意見にとどまるものではなく,その意見の開陳者の人格の一部を自ら世間に晒す行為でもあり得るので,問題それ自体として複合的なものであり,単一の方法によって解決できる部分は比較的少ないかもしれない。

少なくとも自分自身が面倒なことに巻き込まれたくなければ,巻き込まれないように常に用心し,かつ,万が一のことがあったら迅速に適切な対応をとることができるように準備しておくことが大事だろう。それと同時に,そもそも「ネットは野生の世界だ」ということを常に頭に置いておくことが大事なのではないかと思う。少なくとも,「エデン」のような微風そそぐ平穏なところではない。

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