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2009年2月13日 (金曜日)

アダルトコンテンツの著作権侵害

インターネット上のアダルトサイトには,もはや「ないものはない」という状況にまでなっている。アダルトコンテンツの中には「猥褻」という概念とはおよそ無縁な「グロ」だけのものもたくさんある。もちろん,児童ポルノのような違法コンテンツもある。アダルトコンテンツ産業の世界は文字通りの欲望産業なので,人間が持っている欲望の種類だけ多様なコンテンツが存在するということなのだろう。そのような欲望産業は,オモテの世界の景気の良し悪しとは無関係にいつでも需要があるらしく,「不景気だ」という話をあまり耳にしない。とはいえ,異常なまでに過当競争の世界でもあるので,果たしてそのようなサイトを運営することによる利益がどれだけあるのか若干疑問は残る。

さて,そのようなアダルトコンテンツの世界でも著作権侵害があるらしい。例えば,有料のアダルトサイトからビデオ・コンテンツをダウンロードした者がフリー画像サイトなどにアップロードするのがその典型的なパターンらしい。アダルトコンテンツは,その内容がどんなにくだらないものであったとしても,創作性が認められる限り著作物であり得るので,著作権法上の保護を受け得る。ただし,コンテンツそれ自体が公序良俗に反する違法なものである場合,その著作権侵害を主張して訴訟を提起したり告訴したりすることが可能かどうかについては,やや曖昧なところがある。対象が対象だけに,違法または違法スレスレのアダルトコンテンツに限定してその問題をまじめに考察・研究してみようとする研究者はほとんどいないというのが現状だろう。本当に真面目な目的で研究していたとしても,下手に実証サンプルを収集したりしていると,「スケベだな~~」と同僚から笑われるのがオチだ。(笑)

しかし,ポルノ超大国であるアメリカでは,意外と真面目にこの問題が論じられることがあるようだ。下記の記事が出ていた。

 Internet piracy is killing porn, but the adult industry has some ideas
 The Wrap: February 12, 2009
 http://www.thewrap.com/article/1394

[追記:2012年12月8日]

関連記事を追加する。

 Defendant asks judge to punish porn troll for lying to the court
 ars technica: December 8, 2012
 http://arstechnica.com/tech-policy/2012/12/defendant-asks-judge-to-punish-porn-troll-for-lying-to-the-court/

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