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2009年2月 4日 (水曜日)

携帯電話会社は成長を継続することができるか?

次の会議の開始時刻を待ちながらNew York Timesの記事を拾い読みしていたら,面白い記事が目にとまった。現在の景気後退の中で携帯電話会社も苦戦していることは周知のとおりであるけれども,これは景気後退のせいだけだと考えるべきかどうかという記事だ。

 Can the Cellphone Industry Keep Growing?
 New York Times: February 3, 2009
 http://www.nytimes.com/2009/02/04/technology/companies/04cell.html?_r=1&ref=technology

景気後退の影響は大きいだろうと思う。しかし,少なくとも先進国ではユーザ数が飽和状態になっていることは事実であり,これ以上にユーザ数を大幅に増加させることは不可能に近いのではないかと思われる。その意味では成長の限界に達している可能性はある。このような状況の下では,シェアの奪い合いしか発生しようがない。

以前の記事でも書いたことだけれども,数を増やすことによって収入を増加させることが難しい状況の下では,通信会社本来の姿にたち戻るべきだ。

奇妙な新機種投入で荒稼ぎするような下品な商法はやめにしてもらいたい。携帯電話機種をファッションの一部にしてしまうような商法は,基本的に「モノ」を大事にしない文化をはぐくむことになるし,長期的には産業界を支える将来の人材を粗悪にしてしまう危険性がある。加えて,非常に多くの消費者は,本当は堅牢で使いやすい製品を望んでいるのではないかと想像する。

「可能な限り円滑に通信接続を確保することに企業努力を傾注すること」それが結果的に最善であることになるのではないかと思われる。

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