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2009年2月 2日 (月曜日)

経済犯罪の手段としてのワーム

これまでの情報セキュリティでは,愉快犯,破壊活動,機密情報の入手などを主眼に置いて加害者像をイメージし,その前提でポリシーを構築してきた。しかし,このブログでも何回も取り上げられているように,近時では経済犯としての組織犯罪という色彩が濃厚な場合が増えてきているようだ。ワームも違法に経済的利益を得るための手段の一つとして用いられることがある。

 Cybercrime experts warn of new internet worm
 Paypers: 28 January 2009
 http://www.thepaypers.com/news/article.aspx?cid=736919

世界規模での組織犯罪である以上,このような分野について個々の情報セキュリティ企業の活動だけで対応することには限界がある。各国の政府(警察)と協力しながら情報セキュリティ対策を構築せざるを得ない。

このことは,情報セキュリティ産業全体のあり方それ自体について,再考が求められているということを意味しているかもしれない。

また,ISPを含め,各企業における情報セキュリティ担当者間の連携や連絡を緊密にするための何らかの方策が必要になっているということも意味しているかもしれない。

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