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2009年2月 1日 (日曜日)

中国ではチャットに夢中になる未成年者が多い?

中国ニュース通信社(Record China)の報道によれば,中国ではチャットに夢中になる未成年者が多いとのアンケート結果が出たそうだ。いずれみんな飽きてしまうときが来るだろうけれども,それまではまだまだネット産業の成長が続きそうだ。

 ネット利用の未成年、「チャット」に夢中-中国
 中国ニュース通信社: 2009年1月29日
 http://www.recordchina.co.jp/group/g28111.html

ところで,日本で同様のアンケートが存在するのかどうかは知らない。日本の若者はどのような目的でネットを利用しているのだろうか?

一般に,日本の企業は,市場調査が非常に弱いと思われる。工学系出身の経営者が多いせいだろうと推測するが,自社が開発した製品に自信を持ちすぎ,そのような製品を需要する者がいるのかどうかとは無関係に生産計画を建ててしまうことがある。同様に,需要をきちんと見極めて製品化すれば売れたかもしれないのに,あえて売れないような製品の開発のために新技術を応用している例もある。

需要がなければ売れないのは当然のことなのだが,おそらく,戦後の高度経済成長期には,商業宣伝広告によって無理矢理需要を作り出すという手法が横行し,それが成功してしまったために,きちんと需要動向調査をするという習慣が身につかなかったのだろうと想像する。

この不景気の世の中で,一歩でも二歩でも先に進もうとする企業は,人々が「本当は何を求めているのか」をきちんと把握し,その需要を満たすために製品やサービスを開発し販売するようにすべきだろう。商業宣伝広告によって需要を誘導するようなやり方は,今後は通用しないかもしれないし,そのようなやり方を実現するための商業宣伝広告企業もまた自己の存在形態を根本から考え直すべき時期がきているのではないかと思われる。

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