中国:CeBITへの出展断念企業が激増
ドイツで開催される情報見本市であるCeBITに出展する中国企業が激減しているようだ。「中国の経済的危機を反映するものだ」とする見方が一般的のようだ。
<金融危機>情報通信見本市、中国からの参加企業が激減-ドイツ
中国ニュース通信社: 2009年2月23日
http://www.recordchina.co.jp/group/g28887.html
中国の経済状況は非常に悪いようだ。単にリーマンショック以降の世界経済の破綻だけではなく,深刻な旱魃による経済的打撃(特に食料不足)とエネルギー資源の枯渇が大きな影響を与えているのだろうと推測することは困難なことではない。ほんの数ヶ月前までは,「資本主義の敗北」と「中国流社会主義の勝利」を宣言していたのだが,世間はそんなに単純ではない。マルクスやエンゲルスが構想したような基本的には一国内だけで経済現象が成立するようなことは本当はあり得ないことであり,今も昔も世界的な規模での経済ネットワークの中ですべての経済現象は動いている。そのことを忘れた経済理論など,最初から根拠レスなのだが,日本の経済学者のほとんど全員が古臭い机上だけの経済理論を今もって振り回しているのだから救われない。経済学で意味があるのは,もしかすると経済史の分野だけかもしれないと思うことが多い。過去から学べることが非常に多いからだ。逆から言うと,過去から学ぶことのできない者(学ぶために必要な基礎的な学識と常識と社会経験のない者)は,正しい判断を得ることができないだろう。
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