バーチャル世界を構築・運用する技術に関する特許紛争
Second Lifeのようなバーチャル世界をネット上で構築し運用するためには様々な技術が必要となる。そのような技術と関連する特許の中には,電子装置に関するもの,ソフトウェアに関するもの,ビジネスモデルに関するものなど様々なタイプのものがあるようだ。ところが,現在,ネット上に存在しているバーチャル世界では,同じような物理基盤,同じようなアーキテクチャ,同じようなソフトウェア設計,同じような美術デザインのものが多数あることから,当然,特許紛争のようなものや著作権紛争のようなものが発生することになる。下記の記事が出ていた。
Internet Lawsuit Addresses Virtual Worlds Patent
Mediacaster: January 05, 2009
http://www.mediacastermagazine.com/issues/ISArticle.asp?id=94073&issue=01052009
このようなバーチャル世界では,3Dグラフィックの技術が用いられており,それと関連する特許が世界各国の特許庁に多数登録されている。しかし,3Dのグラフィックが開発された当初からの歴史を振り返ってみると,そうした特許の多くは,公知技術を転用し,表現をちょっと変えただけのものが多いように思われる。要するに無効な特許である可能性がある。また,3Dグラフィックス技術の中には,軍事目的で開発されたものも多数あり,今後,それらの軍事用技術の特許との抵触の問題も発生するのではないかと予測される。
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