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2009年1月 6日 (火曜日)

クラウドコンピュータがiPhoneに導入される

携帯端末は,理論的には,もしかすると基本的にクラウドコンピューティングに適しているかもしれない。デバイスの側に大量のソフトを置くのではなく,サーバ側にあるソフトやデータを端末として利用するというモデルを適用しやすいからだ。現在提供されているサービスの中では,携帯電話からアクセスできるオンラインゲームのようなものは,実際にはクラウドコンピューティングに近いものだと思われるが,それをクラウドコンピューティングだという人はあまりいないようだ。ともあれ,早速,クラウドコンピューティングがiPhoneなどに応用される見込みだという報道がなされていた。

 Soonr Brings Mobile Cloud Computing to the iPhone
 REUTERS: Jan 5, 2009
 http://www.reuters.com/article/pressRelease/idUS101510+05-Jan-2009+BW20090105

しかし,このようなタイプのビジネスは,失敗する可能性がある。それは,トラフィックの問題を更に悪化させるだけかもしれない。

私は,携帯電話から接続してインターネットを利用することがしばしばある。東京都内であれば比較的つながりやすい。しかし,東京以外では電波が弱くてうまくいかないことがあるし,移動中の電車の中だとしばしば途切れてしまうことがある。「移動体通信」と銘打ってはいるけれども,物的に移動中に無線通信を維持し続けることは実際には難しい。強いて言えば,「物理的に移動した後でも無線通信を再開できる」という意味での移動体通信しか実現されていない。この点について,すべての携帯電話会社の商業宣伝広告には誇張な表現が存在していると思う。

このような実情を踏まえた場合,結局,携帯端末について,単純にクラウドコンピューティングを導入した場合,ますますもって無線通信の維持が難しくなり,トラフィックの問題が発生して,通常の通話やメール送信等にも影響を与える可能性はある。

なにしろ,年末年始には,通信の輻輳を避けるため,電子メールにグリーティングカードを添付して送受信することを控えるようにとのお達しが出るくらいなのだから,現実に利用可能な通信のキャパシティはそんなに大きくない。

つまるところ,現実に必要なことは,通信キャリアの分野での能力拡張だけなのかもしれない。それが確保されれば,上物の各種サービスが安定的に提供可能だし,新たなサービスを開発することもできるが,そうでなければ何もできない。

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