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2008年12月 3日 (水曜日)

シンガポールの諮問委員会が,意図的にミスリードさせるような政治的映像の制限を答申

シンガポールの「社会に対するニューメディアの影響に関する諮問委員会(Advisory Council on the Impact of New Media on Society (AIMS))」は,インターネット上の映像のうち,意図的にミスリードさせるような政治的映像について規制すべきであるとの答申をした模様だ。

 Council recommends lifting ban on party political films in phases
 Channel New Asia: 02 December 2008
 http://www.channelnewsasia.com/stories/singaporelocalnews/view/393695/1/.html

このような答申については,定義が曖昧であるなどの批判がなされている。確かに,政府にとって都合の悪い「政治的な意見」を表現する映像などは,すべて「意図的なミスリードをさせるもの」だとして規制されてしまう危険性がある。

とは言っても,日本においても「有害情報」の規制が存在する。もしその運用を誤ると,問題状況はあまり変わらないものとなってしまうかもしれない。

要するに,国民の全てにとって明らかに有害な政治的意見であればあまり問題にもならないのかもしれないが,主観や状況によって価値判断や評価が根底から変えられてしまうようなタイプの政治的意見を内容とする表現物(映像や文書など)については,様々な議論を呼び起こすことになってしまうし,それを規制することによって逆に社会に不安定さを持ち込むことになる危険性がある。

それにしても,この時期になって何故このような内容の答申が出されたのかが気にかかる。

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