内閣府:第3回BT戦略推進官民会議(平成20年12月11日)
内閣府から第3回BT戦略推進官民会議の配布資料等が公開されている。BTとはBio Technolgyの略語のようだ。
第3回BT戦略推進官民会議(平成20年12月11日)
http://www8.cao.go.jp/cstp/bt.html
日本国は,資源の乏しい国とされている。しかし,これは,重工業を中心とした従来の産業モデルを前提にした発想ではないかと思われる。バイオ分野や農業分野においては,工夫次第で再生産可能な資源を大量に開発することが可能であり,今後は,この方面の研究や施策が多いに推進されるべきだろうと思われる。
また,バイオ技術それ自体が本質的に情報工学の一種であるという側面を有しているだけではなく,バイオ資源と農業資源を有効に活用し,需給のずれによる無駄を省くためには,バイオ技術と情報技術との連携が非常に重要になってくるので,その分野での研究も積極的に推進されるべきだと考える。
それと同時に,重化学工業中心の社会では,大気汚染や水質汚染などによる大規模な公害が日本各地で発生し,また,自然環境の破壊とそれに伴う気象動植物の絶滅という社会的副作用ないし病理現象も発生してしまった。バイオ技術の分野でもまた,それが大規模に活用されると公害等を発生させる危険性がある。社会全体に対するリスクを正当に評価し,それを未然に防ぐための研究も大いに推進されるのでなければ,同じ過ちを繰り返すことになってしまいかねない。この点についても十分に留意すべきだろうと考える。
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