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2008年11月25日 (火曜日)

Sonyに対する著作権侵害訴訟で陪審が侵害の評決

Agere SystemsがSonyなどを相手に,プレイステーションなどの装置が著作権を侵害しているを理由として損害賠償請求訴訟を提起していた事件で,合衆国の裁判所の陪審は「Sonyが著作権侵害をした」との評決をしたようだ。この評決結果に基づき,Sonyは巨額の損害賠償責任を負うことになった。

 Sony PSP Infringes Agere Patent, Court Finds
 PC Magazine: 11.19.2008
 http://www.pcmag.com/article2/0,2817,2335042,00.asp

なお,陪審の評決のコピーはネット上で入手可能だ。

 In the United States District Court for the Eastern District of Texas Marshall Division
 Agere Systems, Inc. vs. Sony Corporation, et al.
 https://www.docketnavigator.com/pdfs/txed-2-06-cv-00079-416.pdf

このコピーを読んでみると,合衆国における陪審の評決がいかに簡単なものであるのかが分かる。陪審員は,司法試験に合格した職業法律家ではなく法律に関しては素人に過ぎないので,難しいことを判断させようとしてもそれは最初から無理な話しだ。評決における回答方法も単純でなければならない。この評決のコピーは,そのことを理解するためにもよい資料となるだろう。

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