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2008年11月21日 (金曜日)

オープンソースとライセンス

著作物についても特許についてもオープンソースが存在する。それらの中にはネット上で利用可能なものが多数存在する。

オープンソースと完全なフリーウェアとの相違を明確に認識していない利用者は,そのライセンス条件を意識しないでオープンソースを利用し,結果的にライセンス条件違反を起こしてしまっているかもしれない。もちろん,完全に自由な利用を希望し,それが正しいのだと信じている人々にとっては,著作物や特許のライセンスという法制度それ自体がナンセンスだと感じられるかもしれない。

ところで,一口にオープンソースと言ってもさまざまなタイプのものが存在する。そこで,ネット上で利用可能なものについて調べていたら,たまたま興味深い記事を発見した。

 Gartner tries to scare businesses adopting open source
 ZD Net: November 20th, 2008
 http://blogs.zdnet.com/community/?p=134

そもそもネットのユーザ全員に対して法律云々を述べてみてもしょうがない部分もあるけれども,個々の著作物や特許の保有者にとっては重大な問題となる。また,オープンソースを完全に自由な領域にしてしまうと,オープンソースそれ自体を法的に守ることができないという一種の自己矛盾のようなものが発生してしまいかねない。

なかなか面倒な世界だと思った。

明日,明治大学で開催される法とコンピュータ学会では,カナダのKonrad Sechley氏から,オープンソースと関連する非常に興味深い研究報告がなされる予定だ。

 法とコンピュータ学会第33回研究会及び総会
 http://www.lawandcomputer.jp/theme033.html


[追記:2010年8月30日]

Konrad Sechley氏の講演内容は,法とコンピュータ No.27 pp.15-23に収録されている。

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