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2008年11月24日 (月曜日)

車載型ナンバープレート識別システムのプライバシー問題

日本では,だいぶ以前から道路などにナンバープレート自動識別装置が設置されている。これは,そこを走行する自動車を個体識別するために用いられている。また,自動車駐車場等に導入されている例もあると聞いている。

このようなナンバープレートの自動識別装置は,識別のための画像情報の収集・蓄積がプライバシー侵害になるのではないかということで様々な議論を呼んできた。もし比較的隣接した複数の地点に自動識別装置が設置されている場合には,それらの自動識別装置によって収集された情報をつなぎ合わせることにより,特定の自動車の走行経路をトレースすることも可能となる。このようなタイプのトレースについては,更に多くの議論がある。

ところで,米国では,パトカーなどに搭載したナンバープレート自動識別装置のことが話題になっているようだ。

License-plate scanning catching crooks, raising privacy concerns
Arizona Republic: November 23, 2008
http://www.azcentral.com/arizonarepublic/news/articles/2008/11/23/20081123autotheft1123.html

固定式の自動識別装置とは異なり,パトカーは,駐車場や露地のようなところにも入っていけるし,その場ですぐに自動識別できることになる。そこで,犯罪とは関係のない自動車までくまなく調べられてしまうと,重大なプライバシー侵害が発生する危険性があるという議論が発生してしまうわけだ。

警察当局は,例えば盗難車の発見のために用いると説明しているようだ。しかし,盗難車であるかどうか分からない自動車については,最悪の場合には総当り方式で全部調べるということになってしまうだろうから,「限定があるから大丈夫」という説明では十分ではないのではないかと思う。

むしろ大事なことは,「人」の問題だ。

どんなに立派な組織であっても,担当者の中に犯罪者が含まれている場合,どうにもならない。組織の優秀さと犯罪の発生確率とは無関係だ。

逆に,どんなにボロい組織でも,担当者がしっかりとしていて賢く責任感のある人であれば,そんなにひどいことにはならないし,万が一トラブルが発生しても適切に対応することが可能となるだろう。

要するに,「人」の問題なのだ。

では,日本の警察の場合,どうだろうか?

下着泥棒,痴漢,児童ポルノ,酒酔い運転,拳銃の発砲その他諸々あまりにも警察官が被疑者・被告人となっている刑事事件が多すぎる。これでは「人の面でも大丈夫」と胸を張ることはできないのではないかと思う。しっかりしてほしい。

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