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2008年11月25日 (火曜日)

SNS内でスパムメールを乱発した業者に巨額の損害賠償命令

米国のFacebookが運営するSNSシステムの中でその利用者に対して露骨な性的表現を含むメールなどのスパムメールを大量送信したという事案について,カリフォルニア州サンノゼ地区裁判所は,巨額の損害賠償を命ずる判決をしたようだ。

 Facebook,スパム訴訟で過去最高の賠償金8億7300万ドルを勝ち取る
 IT Pro: 2008/11/25
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081125/319817/

 Facebook Wins Judgment Against Spammer
 New York Times: November 24, 2008
 http://www.nytimes.com/aponline/business/AP-Facebook-Spammer.html

この判決で注目すべき点は,2点あると思う。

ひとつは,SNSのような閉じたネット空間の中で送受信されるメールまたはメッセージであってもスパムメールとして扱われるということだ。日本では,まだあまり明確には意識されていない論点ではないかと思う。

もうひとつは,その損害賠償額が非常に高額になっているということだ。日本の裁判所では到底期待することができない金額だろうと思う。日本の裁判所は,こういうことについては,とにかく理不尽なまでに渋い。

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