米国の大学でも深刻な損失計上
日本の大学の中には投資で失敗し巨額の損失を出しているところがある。このことは「大学の投資失敗による損失拡大」の中で書いた。
日本の大学が投資の素人であるために損失を出したという仮説が存在するので,「それは本当か?」と疑った。そして,米国は大丈夫かと思って調べてみたら,やはり同じだった。
空前の損失、米大学直撃 基金、寄付急減で節減策次々
Business i: 2008/11/21
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200811210013a.nwc
ハーバード大学等では専門の顧問が存在しているとされているので,「日本の大学では専門家のアドバイスを受けなかったから損失を計上したのだ」という仮説も間違いだろうと思われる。
冷静に考えなければならないことは,「破綻したリーマンブラザーズは,投資の専門家として大学を含む非常に多くの組織に対して投資アドバイスをしていたはずだ」ということだ。
要するに,そもそも「投資の専門家など存在するはずがない」という誰が考えても当たり前のことをきちんと理解するのが正しい。もし「失敗しない投資の専門家」なるものが本当に存在するというのであれば,その者は,絶対に他人にアドバイスをしたりはしない。自分で自分にアドバイスして利益だけ計上することになるだろう。このことは,当たり前すぎるくらい当たり前のことなはずだ。とにかくお金にからむことについては,原則として,利他的な人など存在しない。自己の利益追求のみだし,そうでなければお金持ちになどなれるはずがない。
今回の件から学ぶべきことはたくさんある。その中でも特に重要なことは,(あまりにも当たり前すぎることなので,ここで書くのもかなりはばかることではあるが)概ね次のとおり。
1:大学は,今後決して投資に手を出してはいけない。
2:「失敗しない投資の顧問」など絶対にあり得ない存在だということを真面目に理解し,他人の口車やボロイ儲け話しには絶対に乗らないようにする。
3:学問としての経営学と投資実務とは全く異なるものだということをきちんと理解する。
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