インターネット上で赤ん坊が売買される
国際的な養子縁組の例はいくらでもある。児童の養子縁組を円滑に進めるために電子メールなどが用いられるのも普通のことかもしれない。しかし,有償で養子縁組をするとなると話しは別で,人身売買としてとらえられてしまうことがある。
オランダ人の夫婦がベルギー人の赤ん坊をインターネット上で買い取ったという事案について,オランダの裁判所は,ベルギー当局がこの赤ん坊の取扱いをどうするか決定するまでの間,オランダの児童福祉施設で保護するように命ずる決定をしたようだ。
インターネットで売買された赤ん坊に保護命令
IT Media: 2008年11月28日
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0811/28/news050.html
Dutch 'internet baby' case opens
BBC: 27 November 2008
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/7752817.stm
Dutch court says Internet baby to be taken into care
REUTER: Nov 28, 2008
http://in.reuters.com/article/technologyNews/idINIndia-36749620081127
Judge puts 'internet baby' into temporary care
WA today: November 28, 2008
http://www.watoday.com.au/world/judge-puts-internet-baby-into-temporary-care-20081128-6kxe.html
この事件は,欧州では広く報道されており,かなり衝撃的な事件として受け取られているのではないかと思う。
児童ポルノの規制と合わせて児童や女性の人身売買の禁止について国際的な関心が高まって折から,今後,この事件についての議論が高まるのではないかと思われる。
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