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2008年11月28日 (金曜日)

インテルの企業秘密事件からの教訓

インテルの企業秘密に関する事件について,この分野を専門領域とする法律家や政府担当者などは非常に大きな興味・関心をもってきた。

 Lessons From the $1 Billion Intel Trade-Secret Theft
 IEEE Spectrum: 24 November 2008
 http://www.spectrum.ieee.org/nov08/7025

実際には,この手の出来事は(規模・内容の相違はあるにしろ)常に世界中のどこかの企業で発生していることらしい。

しかし,目下の経済危機の中において,このようなタイプの問題が激増するのではないかと懸念している。なぜなら,非常に多くのIT関連企業で既に大量解雇が始まっているからだ。

人間は,誰にでも生存本能がある。そして,解雇された従業員が更に生き残りたいと心の底から思うのであれば,自分が知っている企業の秘密をできるだけ高く売りつけようと考えるのに違いない。これは,生物としての人間の本性とでもいうべきものであり,教育やポリシーなどによって防止することのできないタイプの問題の一つであるかもしれない。

できることならば,守秘義務に違反してでも企業秘密を売りつけようとする相手が,マフィアやヤクザやサイバー犯罪者ではないことを祈りたい。それ以上に,解雇されたエンジニア等が犯罪者の側にまわってしまうような状態よりは,その者がそれまで勤務していた会社のライバル企業に就職してしまい,前の会社の企業秘密を手土産にばらしてしまうような状態のほうがずっとましだと思いたくなってしまうような世界はごめんだ。

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