Googleが特許侵害で提訴される
ネットビジネスには特許紛争がつきものらしい。
かつては,ワンクリック特許などのビジネス方法特許の話題にことかくことがなかった。サイバー法の研究者らが毎日のようにネットに関連するビジネス特許の有効性などについて議論を交わしていた。そのような日々がとても懐かしく思える。
そのような日々が懐かしく思えてしまうくらいビジネス方法特許は過去のものとなってしまったのだろうか?
否,そうではない。
最近,Googleは,ロシアの企業から,ネット検索と関係付けた商業宣伝広告の方法に関する特許を侵害したとして巨額の損害賠償請求訴訟を提起された。
Russian Era Vodoleya Clarifies Their Position on Suing Google: In Fact, They Want More Than $3 Billion
profy: November 20, 2008
http://profy.com/2008/11/20/russian-era-vodoleya-clarifies-suing-google-they-want-more-than-3-billion/
ネットビジネスは多彩であるように見えても,そこで使われている技術が基本的には似たようなものであるし,また,ビジネスの方法それ自体は(人間による人間との間でのビジネスである以上)そんなに多彩とはなり得ない。
もちろん,詭弁を弄して「これとそれとは違う」と言い張ることはできる。しかし,詭弁は詭弁に過ぎないので,冷静な目で見てみると,「結局同じではないか」と裁判所や特許審査官等に判断されておしまいということが多々ある。上記のワンクリック特許もその例外ではなかった。
要するに,だれでも当たり前にやっている普通のビジネスの方法を単純にソフトウェアによって自動化したからといって,それだけで安易に特許付与してしまうことが間違っていると言えば間違っているのかもしれない。
この訴訟の帰趨がどうなるかについては一応措くとして,一般に,何でもかんでも特許化すること,そして,取得した特許の件数でもって研究者としての業績の多寡や企業としての優劣を判断したりすることは,そろそろおしまいにしたらどうだろうかと思う。ただし,現実には,そうしないと研究者が業績審査で不利になってしまったり,企業がカウンターパテントでもって相殺してしまうことができなくなってしまうという現実が存在するので,そう簡単に方向転換できるものではないことも事実なのだが・・・
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